アトピー性皮膚炎の治療法は人によって千差万別、その原因やメカニズムを知ることで自分にとって最適な治療法を見つけることができます。

アトピー性皮膚炎の原因と治療アトピー性皮膚炎の原因と治療

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◆僕の考えるアトピー治療

アトピー性皮膚炎が、「アトピー素因」、「ドライスキン」に、第三の要因である「生活環境」が加わり発症することは アトピーの原因のところで述べたとおりです。 この3つの要因の個々の程度が違えば、病名は同じアトピー性皮膚炎であったとしても症状は異なります。

僕の薬剤師としての経験(1年もたってないが・・・) では、(アトピー素因≫ドライスキン)型の人と、(ドライスキン≫アトピー素因)の人の2つに大きく2分できるような 気がします。

アトピー素因型の人に見られる特徴は、
1、花粉症、喘息といった他のアレルギーを併せ持っている人が多い。
2、ドライスキンはそこまでひどくないので、保湿剤なし、ステロイドのみで治療できる。
3、血液中のIgE抗体の量が健常人に比べてはるかに高い。
4、特定のアレルゲンに対するアレルギーを持つ。

ドライスキン型の人(=僕)に見られる特徴は、
1、夏でも頭皮からふけが出るくらい乾燥している(脂漏性皮膚炎ではない)。
2、ステロイドなし、保湿剤だけで痒みをかなりコントロールできる。
3、血液中のIgE抗体の量は1000以下ないし健常人と同等。

もっと厳密に分ければかなりのタイプに分かれますが、大まかに言えばこういった感じです。 僕はドライスキン型なので、僕がいいと思う治療法はアトピー素因型の人には必ずしも当てはまらないと思います。

◆アトピー素因型、ドライスキン型共通の治療

二つのタイプに共通していることといえば、やはり、痒みと湿疹でしょう。すでに起こった湿疹を治すのはステロイド剤か自分たちの 体の中から分泌される副腎皮質ホルモン(コルチゾール)しかありませんが、湿疹が起こらないようにすることは可能です。

■免疫バランスの是正
近代化による生活環境の変化によって水、空気をはじめとして 自然のものから人工ものへと変わっていっている時代です、免疫力が弱るのも無理はありません。

細菌などに対する免疫力が弱った代償として人は 花粉、ほこりなどに対する免疫力が増強されました。俗に言うTh1優位な状態からTh2優位な状態への転換です。

これはアトピーに限ったことではありません。 タバコ、アルコールによる肺、肝臓障害。食生活の欧米化による高脂血症、高血圧、糖尿病、例を挙げればきりがありません。 全てに共通していえるのは、その疾患を治すためには生活環境を変えなければならないということです。

生活環境を簡単には変えることができない今の時代に、どうやって細菌らに対する免疫を強化するか(Th1優位の状態にするか) というと、菌に暴露されるのが一番でしょう。 乳酸菌、キノコ類(ベータグルカン)を多くとることが大切です。花粉症で話題の甜茶、シソなども効果的です。 薬で言えば補中益気湯ですかね・・・(現在おためし中)。

■痒みの抑制
アトピーメカニズム上級編で述べたとおり、痒みには中枢性の痒みと末梢性の痒みの2種類があります。中枢性の痒みの方は ストレスをためない、規則正しい生活をすることで抑えることはできます。

末梢性の痒みの抑制方法は、
1、抗ヒスタミン薬の内服やステロイドの外用・内服

2、保湿をすること。皮膚が乾燥していると表皮のケラチノサイトがNGF(神経成長因子)を産生し、神経が皮膚表層まで伸びてくるので 痒みを感じやすくなります。その他、アレルゲンの外部からの侵入を抑えることもできます。

3、患部を冷やすこと。ただし43℃以上の熱刺激、17℃以下の冷刺激は皮膚を侵害するので不可。熱いお湯で痒みが治まるのはC繊維で熱刺激 により痒み刺激が打ち消されたためであるが、熱いお湯を浴び続ければ脱感作が起こり、熱く感じにくくなって皮膚が侵害されているのに 気づかない。17℃以下の冷刺激に関しては脱感作に加えて、反跳性の血管拡張が起こるのでやめるべき。そのため、実際の体温は下げない (より高い温度で冷たく感じるようにする)メントールやカンフルのような冷感を与える物質が効果的である。ただし、これらも 連続刺激による脱感作によって効果が弱くなる(ハッカの飴を舐めてスーッとするのは最初の1つ)。

4、神経ブロック(Naチャネルを遮断することで知覚神経の伝達そのものを阻害する。例:リドカイン)

5、こする、押す(蝕刺激、圧刺激でAβ繊維が活性化しC繊維への抑制が働くが、一時的である)。

などがあります。

ちなみに、フルーツ、お茶などに含まれる酸はTRPV1を刺激するので痒みを増悪させる(強酸水も同様)。ただ殺菌効果は期待できる。 弱酸性とか弱アルカリ性とかよく耳にするだろうが、弱酸性は何度も言うように痒みは抑えない。弱アルカリ性は痒みは抑えるが、感染症 にかかりやすくなるためニキビなどはできやすくなる。
アルコールもTRPV1の活性化温度閾値を低下させるため、体温レベルで痒みを感じるようになるので避ける。

ただし、炎症は皮膚を掻かなくても起こりますのであしからず。C繊維(知覚神経)が刺激されるのをおさえるためには、NGFの合成を 抑えなければ成らず、NGFの合成を抑えるためには、肌のバリア機能が強固である必要があります。

◆アトピー素因型の治療

Th1とTh2のバランスを調整する食べ物を多くとることと、アレルゲンに暴露される機会を減らす(生活環境改善)。

◆ドライスキン型の治療

最初に言っておきますが、僕はステロイドが悪い薬だとは思っていません。

何よりも大切なことはきちんとした知識を身につけることです。僕から言わせ もらえば、ステロイドなんかよりもよっぽど民間療法 のほうが怖いです。「〜で治った」というコメントほど、うさんくさいものはありません。あと、アトピー克服記とか、体験談とかを 読んで自分にも当てはまると勘違いして悪化させてしまう人も多いと思います。

ドライスキン型の場合は何よりも先に保湿です。ヒルドイドやワセリンで通常はケアしていきます(脱保湿派のひとは勝手にしてください。僕には無理です)。 たいがいはストレスや睡眠不足などの別因子が絡まなければこれで比較的いい状態が維持できます(これも価値観。いい状態がとる人によっては 悪い状態にもなりえる)。何らかの要因でたまに悪化したときはステロイドを1日使用する。1度使用した後は1週間はあける(コレステロール 排泄期間をあける)。これも悪化がずっと続くような環境にいるときは塗らないほうがいいし、また、ステロイドを塗ることで掻く回数が 大幅に減らない場合も塗らないほうがよいと思う。 あとはあまり効いた感じがしないが、抗アレルギー薬と漢方を毎日服用していく。セラミド不足をどう補うかが課題。

アトピーの治療薬

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