アトピー性皮膚炎の治療法は人によって千差万別、その原因やメカニズムを知ることで自分にとって最適な治療法を見つけることができます。

アトピー性皮膚炎の原因と治療アトピー性皮膚炎の原因と治療

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◆アラキドン酸カスケードと血液凝固反応

アラキドン酸は必須脂肪酸であるリノール酸から生合成される脂肪酸で、細胞膜のリン脂質の成分です(ホスファチジルコリン=レシチンを 構成する2つの脂肪酸のうちの一つ)。
カスケードは”滝”の意味で、アラキドン酸カスケードとはアラキドン酸という出発点から滝のように進行することを意味します。

数々の炎症反応が起こると、Ca2+の流入を含む一連の反応が起こりホスホリパーゼA2という酵素が活性化されると、ホスホリパーゼA2は 肥満細胞、血小板などの細胞膜のリン脂質(ホスホリピド)からアラキドン酸を遊離させます。このアラキドン酸が、ミクロソーム酵素のシクロオキシゲナーゼ(COX)と 5−リポキシゲナーゼの作用により分岐してLT(ロイコトリエン)類PG(プロスタグランジン)類が産生されます。

アラキドン酸カスケード

注:アラキドン酸とLTA4の間に5-HPETE(5-ヒドロペルオキシエイコサテトラエン酸)が省略されています。

部位PGE1PGE2PGI2PGF2αPGD2TXA2
血管平滑筋 弛緩拡張収縮収縮収縮
気管支平滑筋 弛緩 収縮収縮収縮
子宮筋 収縮 収縮  
血小板凝集抑制抑制抑制 抑制促進
白血球遊走     好酸球遊走
ブラジキニン増強 増強    
胃粘膜粘液分泌 促進促進   
胃酸分泌抑制抑制抑制   

熱などのときの体温上昇はPGE2による。PGE2とPGI2は知覚神経のブラジキニン感受性を増強させて疼痛を発現させる。

LTB4白血球遊走、活性酸素産生、脱顆粒促進、NK細胞活性化
LTC4、LTD4気管支収縮、血管透過性亢進

LTは好酸球からも肥満細胞からも遊離されるが、PGは好酸球からは遊離されない。

因子慣用名
T1フィブリノーゲン
U2プロトロンビン
V3組織トロンボプラスチン
W4Ca2+
X5プロアクセリン
Y6////////////欠番///////////
Z7プロコンバーチン
[8抗血友病因子A
\9抗血友病因子B(クリスマス因子)
]10スチュワート因子
]T11血漿トロンボプラスチン前躯体
]U12ハーゲマン因子
]V13フィブリン安定化因子
]W14
]X15

血液凝固反応←クリックすると拡大します。

皮膚を掻いたりして傷ができると、血液凝固反応が進行します。 血液内皮細胞に傷ができると、そこからコラーゲンが露出する。

そのコラーゲンに血小板フォンビルブランド因子(vWF)を介して接着すると 血小板細胞膜のリン脂質からアラキドン酸が遊離する過程でPAF(血小板活性化因子)が産生され、血小板が活性化されるとともにアラキドン酸カスケードが進行する。

活性化した血小板は自細胞中の顆粒に含まれるADPやトロンボキサンA2を外部に放出し、血小板を凝集させる(一時止血)。ただ、 ADPはアデニル酸シクラーゼを抑制することで血小板凝集抑制を抑制する一方で、アラキドン酸カスケードにおける代謝物PGI2(プロスタサイクリンI2)は アデニル酸シクラーゼを活性化し、血小板凝集を抑制する。

一時止血がなされているのと平行して単球を介した外因系凝固反応(免疫系)と内因系凝固反応の2つの経路も進行する。 単球やマクロファージは第V因子を分泌し第Z因子の活性化を経てフィブリンによる2時止血を完了させる。

内因系により 活性化された第]U因子は外因系と同じく2時止血を完了させるが、カリクレインの生成を介してブラジキニンを生成することで発痛を起こす。

ブラジキニンB1受容体コラーゲン合成促進、IL-1、TNF-α遊離促進
ブラジキニンB2受容体肥満細胞に存在。NOを産生し血管を拡張、血管以外の平滑筋を弛緩させる。炎症時の発痛、かゆみ、血管透過性亢進


※プラスミンについて
体内にはプラスミノゲンという酵素が存在している。これ単体では何の作用もたらさないが、アクチベータって因子により活性化されプラスミンとなるとき初めて効力を発揮する。

普段はアクチベータより阻害因子であるインヒビターのほうがおおいためにプラスミンは産生されないが、血管損傷が起こると組織 アクチベータと称してさらにアクチベータが増え、プラスミンが活躍する。外のかさぶたは自分ではがせばいいけど血管内のかさぶたはプラスミンが溶かす必要があるため。


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